平成18年に「がん対策基本法」が策定されました。
がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画では、「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことが求められており、厚生労働省の開催指針に沿った『緩和ケア研修会』が全国各地で開催されています。
この緩和ケア研修会は基本的には医師向けの研修会で、通称『PEACE研修会』と呼ばれており、当クリニックの医師2名共にすでに研修を終了しております。
また、緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会を修了したPEACE指導者も当クリニックには在籍しておりますが、指導者になると継続的に学習することができるというメリットもあります。
最近は、この『PEACE研修会』のファシリテーター(お手伝い役)や講師という立場で研修会に参加させていただく機会を得ることが多くなってきました。
今一度基本に立ち返って緩和ケアの講義を拝聴したり、参加者の方々とたくさんのロールプレイに参加することで、また新たな気づき・学びを得ることがたくさんあり、日常臨床にも大変役に立っています。
私が講師を務めるセッションではできるだけ『在宅緩和ケア』というものを、少しでも多くの医師・医療従事者に知っていただければ、ということを念頭に置きながら退院前カンファレンスのデモンストレーションや実際の訪問診療のビデオ上映などを行っています。
これからも、「地域での在宅緩和ケア」というものを一人でも多くの医療従事者に知っていただくために地道に活動していこうと思っています。
MS