先日は、私が協会理事を拝命させていただいている「日本在宅ホスピス協会全国大会in浜松」に参加して参りました。
最終日の市民フォーラムでは、協会会長の小笠原先生と野の花診療所の徳永先生によるご講演がありました。
小笠原先生には個人的にも大変可愛がっていただいており、先生のご講演はいつものウィットに富んだ大変面白く、でも泣けるお話でした。
また、徳永先生は『在宅の哲学』についてご講演されました。
そのご講演で、私が一番印象に残ったお言葉は次のようなものでした。
ー家は薬が湧くー
家は、いのちと死がみえやすくなる場、懐かしさと感謝が湧いてくる場、不思議な薬が湧いてくる場。
私たちが日々在宅医療を行っていく中で感じることを、これほど的確に表現した文章を私はこれまで見たことがありませんでした。
先日のブログで述べた「自宅力」というものも、この不思議な薬の力なのかもしれません。
そして、浜松といえば、やっぱり鰻っ!!
ということで、新幹線に乗るまでのわずかの時間を利用して、浜松駅近くの八百徳さんへお邪魔しました♪
で、お櫃鰻茶漬けがでてくるのを楽しみに待っていると、なんとお隣の席に先ほどまでご講演されていた徳永先生がっ!!!(驚
実は神戸で徳永先生の息子さんとよくご一緒に緩和ケアのお仕事をさせていただいていることもあり、簡単にご挨拶させていただきました~
そして、おいしい鰻をいただいて満腹で新幹線に乗ったら、今度は同じ車両に大会長の小笠原先生がっ!!!!(驚×2
わざわざ私の隣に席を移っていただいて、浜松から名古屋までの短い時間でしたが、いろいろとお話をお伺いすることができました。
なかでも、小笠原先生が真剣に養成されているTHP(トータルヘルスプランナー)や教育的在宅緩和ケアについての具体的なお話をお伺いすることができ、明石市や神戸市西区においても同様の試みをフィードバックできるのではないかと大変感銘を受けました。
来年の「日本在宅ホスピス協会全国大会」は福井で開催されます。
大会長は福井のオレンジホームケアクリニックの紅谷先生です。
紅谷先生とは個人的に親しくさせていただいており、実は金曜日の夜は東京駅で会議が終わったあとに一緒に飲んでおりました(^^)
オレンジホームケアクリニックの特徴は、とにかくスタッフの皆さんが楽しそうに仕事していることです♪
そのスタッフも経歴がすごく面白くて、元広告代理店、元パン屋さん、元僧侶、元市役所職員、なんて方がたくさんおられます。
まさに多職種連携から多様性を内包しながら地域のコミュニティ再生のために医療を行っていく、という真剣な姿勢がひしひしと感じられました。
是非とも来年11月に福井で開催される全国大会には参加させていただこうと思っています。
美味しい蟹もいただけるようですし(^^)/こうやって、日本全国で同じような志をもつ仲間たちと出会い、共感し、刺激を受けることは日々の訪問診療を行っていく上でも非常に大切なことではないかと個人的には考えています。
MS