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日本旅行医学学会認定医です。海外旅行前にご相談下さい。
クリニックブログ: 2013年11月
先日は、私が協会理事を拝命させていただいている「日本在宅ホスピス協会全国大会in浜松」に参加して参りました。
最終日の市民フォーラムでは、協会会長の小笠原先生と野の花診療所の徳永先生によるご講演がありました。
小笠原先生には個人的にも大変可愛がっていただいており、先生のご講演はいつものウィットに富んだ大変面白く、でも泣けるお話でした。
また、徳永先生は『在宅の哲学』についてご講演されました。
そのご講演で、私が一番印象に残ったお言葉は次のようなものでした。
ー家は薬が湧くー
家は、いのちと死がみえやすくなる場、懐かしさと感謝が湧いてくる場、不思議な薬が湧いてくる場。
私たちが日々在宅医療を行っていく中で感じることを、これほど的確に表現した文章を私はこれまで見たことがありませんでした。
先日のブログで述べた「自宅力」というものも、この不思議な薬の力なのかもしれません。
そして、浜松といえば、やっぱり鰻っ!!
ということで、新幹線に乗るまでのわずかの時間を利用して、浜松駅近くの八百徳さんへお邪魔しました♪
で、お櫃鰻茶漬けがでてくるのを楽しみに待っていると、なんとお隣の席に先ほどまでご講演されていた徳永先生がっ!!!(驚
実は神戸で徳永先生の息子さんとよくご一緒に緩和ケアのお仕事をさせていただいていることもあり、簡単にご挨拶させていただきました~
そして、おいしい鰻をいただいて満腹で新幹線に乗ったら、今度は同じ車両に大会長の小笠原先生がっ!!!!(驚×2
わざわざ私の隣に席を移っていただいて、浜松から名古屋までの短い時間でしたが、いろいろとお話をお伺いすることができました。
なかでも、小笠原先生が真剣に養成されているTHP(トータルヘルスプランナー)や教育的在宅緩和ケアについての具体的なお話をお伺いすることができ、明石市や神戸市西区においても同様の試みをフィードバックできるのではないかと大変感銘を受けました。
来年の「日本在宅ホスピス協会全国大会」は福井で開催されます。
大会長は福井のオレンジホームケアクリニックの紅谷先生です。
紅谷先生とは個人的に親しくさせていただいており、実は金曜日の夜は東京駅で会議が終わったあとに一緒に飲んでおりました(^^)
オレンジホームケアクリニックの特徴は、とにかくスタッフの皆さんが楽しそうに仕事していることです♪
そのスタッフも経歴がすごく面白くて、元広告代理店、元パン屋さん、元僧侶、元市役所職員、なんて方がたくさんおられます。
まさに多職種連携から多様性を内包しながら地域のコミュニティ再生のために医療を行っていく、という真剣な姿勢がひしひしと感じられました。
是非とも来年11月に福井で開催される全国大会には参加させていただこうと思っています。
美味しい蟹もいただけるようですし(^^)/こうやって、日本全国で同じような志をもつ仲間たちと出会い、共感し、刺激を受けることは日々の訪問診療を行っていく上でも非常に大切なことではないかと個人的には考えています。
MS
先日とあるクローズドの勉強会で、京都府医師会が力を入れておられる「在宅療養あんしん病院」などの活動についてのお話をお伺いすることができました。
京都では、府医師会と府行政が連携して在宅医療の推進活動を行っておられます。
「京都在宅医療塾」などの研修会や、「在宅療養あんしん病院」などの在宅医療を支える病院との連携など、全国でも非常に進んだ取り組みをされているのが大変印象的でした。
中でも、いただいた配付資料の中で最も印象に残ったのは、以下の文章です。
『治療の場から生活の場へ戻り、病人から家人となって、その人らしさを取り戻すことによって心身機能が回復する、「自宅力」と表現できるこの力の存在が、在宅医療の良い点であり、推進の理由の一つではないかと考えます。』
私たちが日々の訪問診療で感じている家での不思議な力を「自宅力」という言葉で表現されている報告書に大変感銘を受けました。
また、『最期までその人らしさを支える』ということを大切に考えて活動されている京都府医師会の方針は大変勉強になりました。
私たちの地域でも、京都での活動を参考にして、地域の在宅医療の充実に寄与できればと考えています。
MS