当院は標榜科に『緩和ケア内科』をあげています。
では、「緩和ケア」とは一体なんでしょうか?
2002年にWHO(世界保健機関)が発表した緩和ケアの定義を以下に記します。
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、 心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、 苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである。
私たちは特に、患者さんとそのご家族に対して早期から緩和ケアを提供し身体的あるいは精神的苦痛を予防する、ということが最も重要であると考えています。
上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン先生は、上図に示すような「緩和ケアのメッセージ」を提唱されました(当クリニックで一部改変)。
私どものクリニックでは、このような緩和ケアを患者さんのご自宅で提供する『在宅緩和ケア(在宅ホスピスケア)』を適切に行えるようにしたいと考えており、そのために週1回の完全予約制の「緩和ケア外来」を9月から開設する予定としています。
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