Internal medicine disease

内科の病気
-痙縮(けいしゅく)-

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内科の病気-痙縮|清水メディカルクリニック 内科・在宅医療

Spasticity

痙縮
痙縮(けいしゅく)は、筋肉が過度に緊張し、手足の動きが制限される状態を指します。この状態は、脳卒中や脊髄損傷、脳性麻痺などの中枢神経系の障害によって引き起こされることが多いです。
ラウンド背景

痙縮の症状

筋肉の緊張

手指が握ったままとなり開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側に曲がるなどの症状が見られます。

日常生活への影響

着替えや入浴、歩行などの日常生活動作に支障をきたすことがあります。
特に、肩や肘が固まって動かしにくくなることが多いです。

拘縮のリスク

痙縮が長期間続くと、筋肉や関節が固まり、さらに運動制限を引き起こす「拘縮(こうしゅく)」が生じる可能性があります。
痙縮のイメージイラスト
ラウンド背景

痙縮の主な原因

痙縮は、以下のような中枢神経系の障害によって引き起こされます。

脳卒中

脳血管障害による運動機能障害。

脊髄損傷

脊髄への損傷が筋肉の緊張を引き起こすことがあります。

脳性麻痺

特に小児において、脳性麻痺は痙縮の主要な原因となります。

痙縮の治療

痙縮の治療にはさまざまな方法があります。

内服薬

筋肉を緩める薬を使用します。バクロフェンなどが一般的です。

ボツリヌス療法

ボツリヌストキシンを筋肉に注射することで、筋肉の緊張を和らげます。この治療法は広く使用されています。

神経ブロック療法

筋肉を緊張させている神経に対して薬剤を注射し、その伝達を遮断します。

外科的治療

選択的脊髄後根切断術(SDR)や選択的末梢神経縮小術などがあります。これらは特定の神経を切断または縮小することで痙縮を緩和します。
これらの治療法は患者さんの状態や病歴に応じて選択されます。
痙縮は日常生活に大きな影響を与えるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
当院ではボツリヌス療法を実施しており(要事前予約)、外来患者さんだけではなく在宅患者さんにも施行可能です。

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